HEAVEN ROAD

「豊がいくら強いっていっても、その人数じゃやられてるな」



「だから、なんでそんなに冷静なんだよ!!」



あたしは翔に怒鳴り散らす。



お前ら豊が心配じゃねぇのかよ?!



チータだって逃げて来やがって!!



いくら喚いた所で、態度が変わらないコイツらに歯痒くなり、あたしは下唇を噛み締めた。



車内が無言になってから数分も経たずに、車は止まり、翔が扉を開いた。



着いたんだ。



あたしもすぐに翔の後を追う。



「カナさん!!」って声が後ろからしたけど、そんなの構ってられない。
< 149 / 877 >

この作品をシェア

pagetop