HEAVEN ROAD
ピンポーンパンポーン



「えぇ~1年4組田村カナ生活指導室まで来なさい。繰り返す。1年4組田村生活指導室まで来るように」



「うわ~有田の声だし。呼び出しくらった子可哀想」



「あたしだけど」



「へっ?」



「へっ?じゃなくてあたしが田村カナ」



狐に摘まれたような顔をした翔があたしを見つめる。



「俺、カナちんの名字知らなかった」



「知れて良かったね。それより生活指導室ってどこ?」



寝ていたはずの豊が突然立ち上がり「行くぞ」と歩き出した。



あたしに言ってんの?



「豊が生活指導室まで連れていってくれるんじゃない?健闘を祈る」
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