HEAVEN ROAD

豊は1階まで降り、保健室の方へと向かう。



足が長いのかなんなのか、歩くの早すぎるし……



あたしは小走りになりながらも必死に豊の後を追い掛けた。



廊下を行き止まりまで進むとそこには扉があり、生活指導室という札が垂れ下がっていた。



「ここだ」



「わかった。じゃあ、ありがと」



あたしは豊に手を上げ、ドアノブを回した。



開けた瞬間に物凄い煙が外へと流れていく。



「おう。来たな」



ドアを開けた向こう側には職員室に並んでいるような机が置いてあり、手前にはボロボロのソファーが向かい合わせで並べられてる。



そのソファーには男が2人座っていた。



片方が振り向いてあたしに声をかけたおっさん。



ってことはもう1人が有田か……



後ろ手でドアをしめようとすると何かが引っ掛かって閉まらない。
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