HEAVEN ROAD
「痛てぇな。もっと前に進まないと入れねぇだろうが」



「なんで豊が入ってくんだよ」



「お前に関係ない」



「大有りだよ。今はあたしが呼ばれてんだ。用があるなら後にしろ」



なんでこの男はあたしにこうも突っ掛かってきやがる。



どう考えても喧嘩を売ってるとしか思えねぇ。



「ごちゃごちゃ言ってないでここに座れ」



あたし達の言い合いを止めたのはおっさんだった。


あたしはポンポンとされたおっさんの横に座る。



「豊も座れ」



豊は有田の隣に股をおおっぴろげて偉そうに腰掛けた。
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