HEAVEN ROAD
「痛てぇよ!!」
廊下に出ても引きずられるあたし……
「悪りぃ」
豊の手がパッと離され、やっと自分の足で歩ける。
「翔置いてっていいのか?」
「気のきかねぇ女だな」
「何がだよ?」
病院を出た途端に煙草を加え、火を点ける豊。
5月に入ったばかりの空は透き通るように青くて、だいぶ温かくなってきた。
黒のセダンはあたし達が降りた場所に止まっている。
大輔さんはずっと待っていたのかと思うと申し訳ない。
スタスタと歩き、車に乗り込んでしまった豊の背中を小走りで追い掛けた。
廊下に出ても引きずられるあたし……
「悪りぃ」
豊の手がパッと離され、やっと自分の足で歩ける。
「翔置いてっていいのか?」
「気のきかねぇ女だな」
「何がだよ?」
病院を出た途端に煙草を加え、火を点ける豊。
5月に入ったばかりの空は透き通るように青くて、だいぶ温かくなってきた。
黒のセダンはあたし達が降りた場所に止まっている。
大輔さんはずっと待っていたのかと思うと申し訳ない。
スタスタと歩き、車に乗り込んでしまった豊の背中を小走りで追い掛けた。