HEAVEN ROAD

パンを食べ終え、制服に袖を通し家を出た。



「お前」



「あっ?!」



「髪の色何とかしろ」



「うるせぇよ」



どいつもこいつも寄ってたかって髪の色ってうるせぇんだよ。



苛立ちを表すように大きな音を立ててドアを閉めてやった。



あたしにゴチャゴチャ指図するな。



朝から気分が悪い……



階段を一気にかけ下り、地面を見ながら歩いているとプップッーとクラクションを鳴らされた。



あたしは歩道歩いてるし、別に迷惑かけてないし。



クラクションが鳴ったほうへ振り返ると車の窓から顔を出した翔が満面の笑みでこちらに手を振ってる。
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