HEAVEN ROAD
「ちょっと顔かしな」



背の高いほうの女があたしの腕を掴んだ。



「あたし、ここにいなきゃいけないから」



「いいから来いよ!!」



背の低い女のほうも、あいているあたしの片腕を掴み、あたしは抱えられるように公園の外へと連れていかれる。



「話ならあそこでいいだろ?」



「ぎゃあぎゃあ、喚くんじゃねぇよ!!」



言葉と共にあたしは思い切り、コンクリートの地面に投げ飛ばされた。



そこには黒い特攻服の男達。



「痛ってぇなぁ」



打ち付けた腰を支えながら、立ち上がると至近距離まで女達は近づいて来ていた。



「豊の女でもないのに、何うろちょろしてんだよ?!」



「豊のファンかよ?」



そんなふうに凄まれたってあたしにはきかねぇよ。



「はぁ?!?!?!」
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