HEAVEN ROAD
アパートを出てから5分くらいで、民家のような所に入っていく祐樹。



「ここ入っていいの?」



「あぁ」



確かに暖簾が出ているからお店なんだろうけど、大きな一軒家の一階部分をお店にしていて、パッと見た感じではわからない。



「いらっしゃいませ!!」



中に入るとカウンターの中にいる男の人が元気良く声を出す。



「どーも」



「おう!!祐樹」



知り合い?



あたしは祐樹の背中からそーっと顔を出した。



「女なんか連れてくるの珍しいな」



「妹」



「そっか、そっか!!」
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