HEAVEN ROAD
気持ち良い沈み方をするソファーに身を任せた途端、またもや奴の声が……



そしてクスクスと笑う翔の声も。



「何?」



「それ、豊の」



「そうなの?」



豊に視線を移すとガッツリこっちを睨んでいる。




「いいじゃん。減るもんじゃあるまいし」



睨まれてはいるけど、豊はそれ以上何も言ってこない。



だから、あたしはそのまま翔の話を聞くことにした。



「ウチの学校ね、不良が多いの」



「そうみたいだね」



不良が多いのって、そんな頭して言う台詞かよと突っ込んでやりたくなる。

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