HEAVEN ROAD
「道もわかるし、一人でいいよ」



靴を履く豊の背中に話しかける。



「こんな時間に一人で歩かせるわけねぇだろ。さっさと行くぞ」



「うん」



怒っているのか、豊はさっさと外へ出て歩いてしまう。



あたしは小走りで豊を追いかけた。



何に怒っているのかわからない。



歩いて行くのがめんどくさいのだろうか?



それとも、あたしの言い方が悪かった?



ドスッ



「……いっ」



考え事をしていたせいで、何かにつまずいたあたしは思い切り前へと転んだ。
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