HEAVEN ROAD
「俺がいびきの酷いお前の鼻を摘んだからな」



「い、いびき?」



あたし、いびきかくの?



「地響きのようにすごいいびきだったぞ。そのせいで俺は早く起こされた」



誰かと寝たことのないあたしはいびきをかくなんて知らなかった。



「今更、恥ずかしがったって仕方ねぇだろ。さっさと起きろ」



「べ、別に恥ずかしくねぇよ」



「そうか」



一応、あたしも女だし、全く恥ずかしくないわけじゃないけど、この時は新たな発見に驚きのほうが大きかった。
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