HEAVEN ROAD
居間へと消えていった豊の後を追い掛けるようにあたしも居間へと顔を出した。



「カナちん、おはよう」



へっ?



「久しぶりだね」と手を振る翔。



「なんで?」



「えっ?何が?俺?」



翔は豊とあたしの顔を行ったり来たり見ながら、自分を指差している。



「コイツは殆ど毎日来てる」



「そうなんだ」



「さっさと顔洗ってこい」



「うん」

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