HEAVEN ROAD
兄貴2
「後ろに隠れてるその子が祐樹の?」
あたしのほうを指差した男は柄にもなく首を傾げている。
「そうっす。カナです」
「カナちゃんか。はじめまして。一志です」
怖いオーラとは違って物腰の柔らかい喋り方。
「はじめまして」
一志って……
どこかで聞いたことがあるような……
「取り敢えず中に入れよ」
「いつまで立ち話なのかと思ってましたよぉ~」
バコッと頭を叩かれた翔。
翔は誰に対してもあんな態度なんだなと感心半分、呆れ半分で2人の後へと続いた。
木造立ての大きなこの家は中に入っても、高そうな花瓶などがあちこちに置かれている。
あたしのほうを指差した男は柄にもなく首を傾げている。
「そうっす。カナです」
「カナちゃんか。はじめまして。一志です」
怖いオーラとは違って物腰の柔らかい喋り方。
「はじめまして」
一志って……
どこかで聞いたことがあるような……
「取り敢えず中に入れよ」
「いつまで立ち話なのかと思ってましたよぉ~」
バコッと頭を叩かれた翔。
翔は誰に対してもあんな態度なんだなと感心半分、呆れ半分で2人の後へと続いた。
木造立ての大きなこの家は中に入っても、高そうな花瓶などがあちこちに置かれている。