HEAVEN ROAD

ドサッ



「何だよ?!」



人がせっかく気持ちよくなっているのに、頭の上から思い切り何かをかけられた。



「それ着て寝てろ」と、頭上からは豊の声が……



起き上がって、かけられたものを見ると……



毛布?



「これ……何?」



「毛布」



「それはわかる。どこから」



「保健室」



豊も眠たくて機嫌が悪いのか、あたしの質問にだるそうに答えるとソファーに腰掛け、腕を組み目を閉じてしまった。



「ありがと」



あたしのために持ってきてくれたんだ……よね?



温かい。

< 414 / 877 >

この作品をシェア

pagetop