HEAVEN ROAD
「おっ……いや、若干緑っぽいな」



「そっか」



「あぁ」



思っていたような緑頭にならなくてあたしはホッとしながら、床に腰をおろした。



「それよりなんでいきなり?」



「豊がこれのせいで、頭さげてんだろ?そんなことさせるほどの理由じゃねぇから染めなおした」



「翔に聞いたのか。あの馬鹿はホントに口が軽い」



「なんで隠してたんだよ?あたしは前から知ってたら豊が頭なんか下げる前にやめてたよ」



いつもなんにも教えてくれない。



あたしはどんなことでも後から聞かされる。



あたしだって知っていれば選ぶことが出来るのに。
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