HEAVEN ROAD
揉め事
それから何事もなく毎日が同じように過ぎていった。
あたしが髪の毛の色を変えたお陰かな?なんて思ったりしながら、もう6月の半ばを迎えていた。
「丁度いい気候だね~」
あたし達は相変わらず屋上でくだらない会話をしている。
至る所に置かれていたストーブはいつの間にか撤去されていて、日が出ている時間帯はポカポカと気持ちよく昼寝には最適だった。
「最近、チータと秀見ないね」
あたしはソファーの上で胡坐をかきながら翔とおしゃべり中。
「チータは学校に来てないわ。秀は真面目だから授業受けてるよ。秀だけに優秀。アハハ~俺って面白い」
「全然面白くないけど。寧ろ馬鹿か」
「カナちん、冷たい~」
泣きまねをしている翔を無視して、あたしはソファーに寝転んだ。
喋るのも飽きてきたし一眠りするかな。