HEAVEN ROAD
このリーゼント何を言ってやがる!!
「俺、カナちゃんのこと気に入っちゃったんだよね」
「無理だし」
「なんでぇ?俺のこと嫌い?」
「そういうことじゃない」
「じゃあどういうこと?」
彼氏なんて……
私の頭の中にはそんな文字存在すらしていなかったし。
好きな人だってできたことがないのに急すぎる。
「わかった!!」
当然、大きな声を出した翔に体がビクッと反応する。
「うるせぇな!!ビックリするだろ」
「ごめんごめん」
頭をポリポリ掻いている翔は確かに可愛い顔をしてると思うけど、それだけで他の感情などない。
先週、出会ったばかりだから当然だけど……