HEAVEN ROAD
北高の生徒は……



この状況を見て帰る奴、豊が行った方向に走って行く奴、校門から様子を眺めてる奴と様々だった。



グランドに目を向けているとガチャっと大きな音がして、あたしの心臓は飛び出てきそうになる。



「お待たせしました」



「大輔さん」



音は車のドアを開けた音だった。



「ここは危ないんで移動しますね」



「えっ?でも……」



「移動しても中の様子は見えますんで」



車は裏口のある場所の近くに横付けされた。



豊はここから中に……



大丈夫なのだろうか?



数分すると北高生?と思うような人達までもが次々に校内へと入って行く。



「大輔さん。あれは?」



「ヘブンのメンツ。さっき電話で北高に集合かけたんで」



こんな怖そうな人達のトップだなんて豊は本当は凄いのかもしれないと改めて感じる。

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