HEAVEN ROAD
あたしはモグモグと口を動かしながら、翔に静香の事を聞いていた。



静香は良くも悪くもなっていなく、毎日「暇だぁ~」とぼやいているらしい。



「カナちん、今日暇なら行ってやってよ」



「そうだな。最近行ってなかったし」



「ホントに?静香喜ぶよ」



静香が喜ぶってだけで、そんなに嬉しそうな顔をしている翔が眩しい。



人の喜びを心から願える翔は本当にいい奴だ。



「大輔さんが大丈夫だったら、静香の病院よってから帰るよ」



「じゃあ俺は少し遅れてく」



「なんでだよ?」



「女同士で話したいこととか静香にはあるかもしれないし」



「そっか……わかった」

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