HEAVEN ROAD
あたしは着替えをして、階段に腰掛けながら大輔さんを待った。



数分もするといつもの車がいつもの場所へと止まる。



「おはようございます」



あたしは車のドアをあけ、大輔さんに向かって頭を下げると、大輔さんは車から降りてあたしのほうへと駆け寄ってきた。



「すみませんでした」



そして、あたしに深々と頭を下げる。



「えっ?大輔さん?」



「体調悪かったのに気が付かなくて……しかも、祐樹さんいないのに置き去りにして……すみません」



大輔さんが悪いわけじゃないのに……



「頭あげて。大輔さんは悪くないし……そんな風に責任感じさせてあたしこそごめんなさい」



頭をあげてくれない大輔さんにどうすればいいのかわからないあたしは頭を下げた。

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