HEAVEN ROAD
部屋の中を簡単に片付けたあたしは、ソファーに腰掛けた。



「痛っ!!」



腰掛けた所に何か堅いものが……



ケツの下にある、その物体を取り出すと、そこには茶色い紙袋。



「なんだ?」



テーブルの上でその紙袋をひっくり返すと……



封筒と小さな箱が一つ。



水色の小さな箱を開けてみると中にはゴールドのネックレスが……



「何だよこれ……」



あたしは嫌な予感がして、横にある封筒の中身を取り出した。



その中には可愛い花柄の便箋が……



見てはいけない。



そう思いながらもあたしの手は止まらない。



“豊へ”



整った綺麗な字が目に入った途端にあたしの体は動かなくなる。



見ちゃダメだ……



これは見ないほうがいい。



でも……見たい。

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