HEAVEN ROAD
「別に無理に話さなくていいよ。俺は知ってるから。カナが豊先輩と付き合ってたこと。まぁ~俺だけじゃなく学校中の人が知っていたと思うけど」
「そっか」
「ただ……俺の話、聞いてくれる?」
「あぁ」
宗はベッドから降り、あたしの前に向かい合うように座った。
「入学式の日、クラスに土派手な女がいるなって思ってた。それがカナ。金髪で目立ってたし、毎日カナのことが目に入る。それに、翔や豊先輩が代わる代わるカナのこと尋ねてくるしね」
「あたし、そんなに目立ってた?」
「目立ってた。カナが教室に来なくなってから、豊先輩と付き合ってるって噂が流れた。それからたまに教室に顔を見せるカナの表情を見て俺は安心した」
「安心?」
「うん。だって、入学したてのカナは誰も寄せ付けない雰囲気で孤独な感じがしたから。でも、豊先輩のお陰なのかな?段々とカナの表情は明るくなっていった」
自分ではわからないあたしの姿。
こんな風に宗に見られてたなんて、まったく気付きもしなかった。
「そっか」
「ただ……俺の話、聞いてくれる?」
「あぁ」
宗はベッドから降り、あたしの前に向かい合うように座った。
「入学式の日、クラスに土派手な女がいるなって思ってた。それがカナ。金髪で目立ってたし、毎日カナのことが目に入る。それに、翔や豊先輩が代わる代わるカナのこと尋ねてくるしね」
「あたし、そんなに目立ってた?」
「目立ってた。カナが教室に来なくなってから、豊先輩と付き合ってるって噂が流れた。それからたまに教室に顔を見せるカナの表情を見て俺は安心した」
「安心?」
「うん。だって、入学したてのカナは誰も寄せ付けない雰囲気で孤独な感じがしたから。でも、豊先輩のお陰なのかな?段々とカナの表情は明るくなっていった」
自分ではわからないあたしの姿。
こんな風に宗に見られてたなんて、まったく気付きもしなかった。