HEAVEN ROAD
「宗のこと嫌い?」
「嫌いなわけない」
答えないあたしに萌は質問を続けた。
そして、あたしの返事に少しだけ顔が緩む。
「嫌いじゃないけど、好きって言えるほど、気持ちは動いてないんだね」
「そうじゃない!!」
あたしは萌の言葉に思わず立ち上がってしまった。
「カナちゃん?」
「悪い。でも、そういうことじゃないんだ」
あたしはゆっくりと座りながら話を続けた。
「宗のことは本当に大切。ずっと側にいて欲しい。ただ、あたしは好きとかってのがよくわかんなくて……前に好きになった気持ちとは違うから、この気持ちを好きって呼ぶのかわからない」
「宗に対してどんな気持ちなの?」
「側にいるだけで優しい気持ちになれる。穏やかな自分で居れる。無理しなくてもいい」
「そっか」
少しだけ寂しい表情をした萌は窓から見えるグランドに視線を向けた。
「嫌いなわけない」
答えないあたしに萌は質問を続けた。
そして、あたしの返事に少しだけ顔が緩む。
「嫌いじゃないけど、好きって言えるほど、気持ちは動いてないんだね」
「そうじゃない!!」
あたしは萌の言葉に思わず立ち上がってしまった。
「カナちゃん?」
「悪い。でも、そういうことじゃないんだ」
あたしはゆっくりと座りながら話を続けた。
「宗のことは本当に大切。ずっと側にいて欲しい。ただ、あたしは好きとかってのがよくわかんなくて……前に好きになった気持ちとは違うから、この気持ちを好きって呼ぶのかわからない」
「宗に対してどんな気持ちなの?」
「側にいるだけで優しい気持ちになれる。穏やかな自分で居れる。無理しなくてもいい」
「そっか」
少しだけ寂しい表情をした萌は窓から見えるグランドに視線を向けた。