HEAVEN ROAD
「今日、豊さんは実家に泊まるって言ってたんですけど、呼びますね」



「待って!!」



あたしは横になりながら、大輔さんを見上げる。



「豊には言わないで。もう大丈夫だから」



「でも……」



大輔さんは困った顔であたしと同じ高さに腰を降ろしてくれる。



「ドアは絶対に開けるなって言われてたの。それなのに開けたから……豊に怒られたくないからさ。大輔さんこの通り」



あたしは顔の前で手を合わせる。



「わかりました。でも、何かあったらすぐに連絡してくださいよ」



「ありがとう」

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