HEAVEN ROAD
ヘブンロード 3rd
新たな季節
「毎朝、毎朝、さっさとしろよ」
「わかってるって。後1分」
「支度に時間がかかるなら、早起きしろ」
「朝苦手なんだよ!!」
鏡の前で髪をセットしながら伸びたよな……と毛先をクルンと持ち上げた。
「もう1分たったぞ」
まずい。
こんな風に暢気にしている暇はなかった。
あたしは慌てて鞄を掴み、玄関へと走る。
そこには痺れを切らした豊の姿が……
「悪りぃ、悪りぃ」
「いいからさっさとしろ」
いつもより少し遅れただけじゃねぇか。
そんなことで一々目くじら立てんなよな。
心の狭い男だ。
「わかってるって。後1分」
「支度に時間がかかるなら、早起きしろ」
「朝苦手なんだよ!!」
鏡の前で髪をセットしながら伸びたよな……と毛先をクルンと持ち上げた。
「もう1分たったぞ」
まずい。
こんな風に暢気にしている暇はなかった。
あたしは慌てて鞄を掴み、玄関へと走る。
そこには痺れを切らした豊の姿が……
「悪りぃ、悪りぃ」
「いいからさっさとしろ」
いつもより少し遅れただけじゃねぇか。
そんなことで一々目くじら立てんなよな。
心の狭い男だ。