HEAVEN ROAD
「豊、マジかよ」



翔が縋るような目で豊を見つめる。



「例外は認めねぇ」



もう一度自分に言い聞かせるかのように、そう言った豊は秀のほうを見つめた。



「但し、まだ何もわからない。目撃情報だけで、当事者が何もわかっていない。だから、すべてがハッキリするまでチータの追放は保留だ」



「えっ?」



あたしは思わず声を出してしまった。



嘘だろ……



「迷惑かけて悪い。きちんとハッキリさせてから、俺の口からもう一度説明させてくれ。集会の時にもう一度この話はする。ただ、その前に事が大きくなったら不味いと思って今日学校にいる奴等だけに話をしてくれって豊に頼んだんだ」



秀が立ち上がり頭を下げた。



「秀さんは何も悪くないですよ」


「秀先輩はキレてるぐらいじゃないと」


「頭なんて下げないでください」



秀の姿を見た奴らが口々にそう言い始めた。



これって……



あたしは豊の話をゆっくりと噛み砕いていく。

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