HEAVEN ROAD
「なんでだよ!!」



あたしは下を向いて座っている豊に飛びついた。



「ずっと一緒にやってきたんだろ?仲間なんだろ?違うのかよ?!女如きのことで簡単に見捨てられるような関係だったのかよ?……っ豊!!何とか言えよ」



豊の胸ぐらを掴んだあたしは力いっぱい豊の体を上下に揺らす。



でも、何も言ってくれない豊……



顔すら上げてくれない。



「……あたしは認めない。チータを追放だなんて……あたしは認めない!!」



「お前には関係ねぇ。チームのことはお前には関係ねぇ」



静かに口を開いた豊の言葉に、あたしはどうしようもないほど胸が引きちぎられそうだった。



「豊みたいな奴が総長なんて……がっかりだよ!!下の奴らが可哀想だ!!」



あたしは思い切り豊を突き飛ばし、屋上を後にした。



何でだよ。



何で誰もチータを庇ってやらねぇんだよ。


ハァハァと肩で息をしながら、教室へ入ると感じたことのない空気に顔を上げた。



「えっ?」



見た事のない顔がずらり……



視線はすべてあたしに向けられている。

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