HEAVEN ROAD
よく見ると翔の右手には体温計が握り締められていた。



「豊が怒ってるのなんていつものことだろ」



「そうなんだけどさぁ~カナちんが熱出たの俺のせいでしょ?」



はっ?!



あたしの熱は翔のせい?



瞳をウルウルさせながら、こっちを見られたって……



「俺がバイクに乗せたから……」



「あー確かに寒かったな」



「やっぱりぃぃ!!」 



椅子に座りながら頭を抱える翔。
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