HEAVEN ROAD

「バレればどうなるかってことくらい知ってる。チータだって知ってる」



「じゃあ何で？」



「チータは……チームより私を選んでくれたの。追放されるのは覚悟で私と付き合ったって言ってくれた。後悔しないって言ってくれた」



明美の瞳にはどんどん涙が溜まっていく。



「豊先輩は例えチータでも許してくれないだろうって」



「最低な奴だよな」



あたしは仲間を簡単に見捨てる豊をやっぱりどうしても許せない。



「違うよ……」



「はっ？何が？」



「カナはわかってあげなきゃ」とあたしの手を握る明美。



あんな最低な奴の何をわかれっていうんだ。