HEAVEN ROAD
「祐樹。いいわけ?可愛い妹が手出されちゃったよ」
「佐枝子さん!!」
あたしは顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。
でも、あたしの反応を楽しむかのようにニタニタと笑う佐枝子さん。
「手出したのか?」
そんな中、真面目な顔をして豊を睨みつける祐樹。
「祐樹!!何言ってんの?頭可笑しいんじゃないの?!」
あたしはテーブルに手を突き、身を乗り出すように祐樹を怒鳴りつけた。
別にあたし達の関係がどうであろうと祐樹には関係ないのに……
「お前は黙ってろ。豊。一緒に暮らす条件忘れたわけじゃないよな?」
「すいません」
条件?
なんだよそれ?
「てめぇ。約束一つも守れねぇのか?」
「すいません」
豊はテーブルに手と頭をつけて何度も祐樹に謝っている。