HEAVEN ROAD
「あ~ぁ。祐樹の可愛い妹も女になったって訳か」



一志さんが祐樹をからかうような事を言うもんだから、祐樹の顔は段々と歪んでいく。



「カナの処女は豊の物♪」



それに乗っかって佐枝子さんが変な歌を歌い出す。



「豊」



「すいません」



「カナの処女は豊の物♪」



バンッ



「あたしは豊が初めてじゃねぇーよ!!」



この訳のわからない状況に苛立ちマックスになったあたしはテーブルを思い切り叩き、大声で叫んでいた。



ポカーンと口を開けている3人に、クスクスと笑っている豊。



「カナ?どういうことだ?」



祐樹の怒りはこの発言により、あたしへと向いてしまった。



「ど、どういうことって……そういうことだよ」



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