HEAVEN ROAD
「他の教室で倒れてた。ヘブンの奴が知らせに来た」



「あぁ~そうだ」



あたしは明美の教室に行ったんだ。



あれは夢じゃないのか……



「何があった?」



豊は起き上がるあたしの体を支えながら、頭を撫でてくれる。



あれが夢じゃないならば、明美は?



まだ、やられてるかもしれない……



「どこ行く?」



走り出そうとしたあたしの腕を豊は自分の方へと引き寄せた。



「明美!!明美を助けなきゃ!!」



「震えてるぞ」



豊に言われて気付いた。



あたしの足はまた震えだしている。

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