HEAVEN ROAD
「さっさと起こせ」
「起きないんだから仕方ねぇだろ」
「起こせって言ってんのが聞こえねぇのか?!」
「可哀想だろうが!!」
何だか騒がしいな……
頭上で男同士が言い合う声が聞こえて目が覚めた。
体を起こして、まず気がついたことは息苦しさ……
こんなに息苦しいのは初めて。
「何でここに連れて来たんだよ」
「倒れてるのにほっとけないだろ」
「ほっとけよ!!こんな頭してたら目付けられて当然だ」
「冷たい男」