HEAVEN ROAD
「いつものように数人の女の子を連れた美央が現れた。そして、“いつになったら死んでくれるの?”って言葉と共にいつもみたく殴られた」



少しの間我慢すれば……



そう思っていたんだけど、この日はいつもとは違ったんだ。



気が済むまで殴り終えたはずの美央はあたしの服を脱がし、プレハブの中へと放り込んだ。



「頭から水をかけられて、掃除道具が入っているプレハブの中へと放り込まれた。下着姿で……」



“さっさと死んで”と高らかに笑い声をあげながら扉は閉められた。



「死ぬんだって思った。その日はクリスマスでママはデートだったから、誰も助けに来てはくれないって思ってた」



何時間寒さを耐えていたかわからない。



寒さを通り越して、指先がジーンと温かくなってきた頃、急に眠たくなった。



段々と閉じていく視界の中であたしは誰かに助けられたんだ。



そして、気がつくと病院のベッドの上にいた。

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