HEAVEN ROAD
「学校サボって堂々としてられるなんて腐ってるな。」



「サボってねーよ!!風邪だ、風邪」



黒縁眼鏡にスーツなんか着やがって、そんな姿で言われたらますます嫌味に聞こえる。



「嘘はいいからさっさと中に入れ。それじゃなくてもお前の髪は目立つんだから」



触られたくなんかないのに、無理やり家の中へと放り込まれた。



「本当に体熱いな」



「だから言っただろ。それよりなんでここにいるんだよ?」



「忘れ物を取りにきた」



「そう」



「熱あるなら寝てろ」



「言われなくてもそうするよ」
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