HEAVEN ROAD
「探すっていっても何日もかかるかも知れねぇんだ。だから、交代にする。今日は理由が分からない奴もいるだろうし、追放するかもしれないチータを探す事に不満がある奴もいるかもしれない。だから、俺がここに残った」



「じゃあ、あたしは何が出来るんだよ?」



結局は何もできない自分がもどかしい。



明美のために何かをしたいのに、何も出来ない……



「ここにいる事に意味があるっていってるだろ?」



「わかったよ」



あたしは一人じゃ明美を探すことだってできないから、豊の言うとおりにしようと思った。



待機して、明美を探す協力をする。



夜になると豊の家には沢山の人が出入りをして、大輔さんが沢山の飲み物と食べ物を持ってきてくれた。



それを摘んで仮眠を取る人や、食べるとすぐに出かけてしまう人。



みんなが必死に明美とチータを探してくれていた。

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