HEAVEN ROAD
「患者さんの身内の方いらっしゃいますか?」
私達の前を通り過ぎた、一人の女性。
看護婦さんだろうか……
「僕じゃダメですか?」
その声にすかさず反応した秀はその場に立ち上がった。
「貴方はどういったご関係ですか?」
「えっと……友達、付き合っています」
「そうですか。身内の方に連絡は取れますか?先生からご説明がありますので」
秀ではダメなんだろう。
もしもあたしに何かあったとしても、あたしの説明を聞けるのはママだけ。
ママはあたしのためになんか駆けつけてはくれないだろうな。
2人のやり取りを見ながら、どうして身内じゃなきゃいけないのか?って女に問い詰めたくなってくる。
「アイツ……身内はいないんだ。施設だから」
下を向きながらぼそっと呟いた秀の言葉をあたしは聞き逃さなかった。
私達の前を通り過ぎた、一人の女性。
看護婦さんだろうか……
「僕じゃダメですか?」
その声にすかさず反応した秀はその場に立ち上がった。
「貴方はどういったご関係ですか?」
「えっと……友達、付き合っています」
「そうですか。身内の方に連絡は取れますか?先生からご説明がありますので」
秀ではダメなんだろう。
もしもあたしに何かあったとしても、あたしの説明を聞けるのはママだけ。
ママはあたしのためになんか駆けつけてはくれないだろうな。
2人のやり取りを見ながら、どうして身内じゃなきゃいけないのか?って女に問い詰めたくなってくる。
「アイツ……身内はいないんだ。施設だから」
下を向きながらぼそっと呟いた秀の言葉をあたしは聞き逃さなかった。