HEAVEN ROAD
「今年行きたいの」
「その足じゃ無理だろ?」
「松葉杖使えば歩けるんだし、平気でしょ?」
「平気なら何でまだ入院してんだよ?」
明美の傷は見かけは足以外殆ど良くなっているように見える。
でも、なかなか退院するという話を聞かないから、まだどこかに治っていない所があるのかもしれないと、心配していた時だったのに……
コイツときたら……
海なんて無理に決まっているだろ?
「退院しないのは一志さん?の配慮らしいよ。リハビリに通うのが大変だからって」
「一志さん?」
「うん。ここの病院に顔が利くみたい」
一志さんならそんなこともやりかねないなんて思いながら、あたしは海の話しに話を戻す。
「でも、その足じゃ無理だろ?」
「無理じゃないって」
「秀はいいって言ったのかよ?」
「そのことでお願いがあるの」
何だか嫌な予感がする。
「その足じゃ無理だろ?」
「松葉杖使えば歩けるんだし、平気でしょ?」
「平気なら何でまだ入院してんだよ?」
明美の傷は見かけは足以外殆ど良くなっているように見える。
でも、なかなか退院するという話を聞かないから、まだどこかに治っていない所があるのかもしれないと、心配していた時だったのに……
コイツときたら……
海なんて無理に決まっているだろ?
「退院しないのは一志さん?の配慮らしいよ。リハビリに通うのが大変だからって」
「一志さん?」
「うん。ここの病院に顔が利くみたい」
一志さんならそんなこともやりかねないなんて思いながら、あたしは海の話しに話を戻す。
「でも、その足じゃ無理だろ?」
「無理じゃないって」
「秀はいいって言ったのかよ?」
「そのことでお願いがあるの」
何だか嫌な予感がする。