HEAVEN ROAD
屋上には秀の姿がある。
あたしってついてるかも。
嬉しさを顔に出さないように秀に近づいた。
隣にはもちろん豊がいる。
これも明美の作戦のうち。
「秀。話があるんだけど」
「ん?」と顔だけをこちらに向ける秀。
「明美が……」
「何かあったのか?」
よしよし、秀が話しに食いついてきてる。
「海に行きたいって」
「はっ?」
「最後まで聞けよ。あたしも最初はそう思ったんだよ。でも、明美ずっと辛い想い隠して笑ってるんだ」
「あぁ」
秀の顔色が段々と曇っていく。
横からは豊の視線を感じるし……
「リハビリも辛いはずなのに、文句一つ言わないで頑張ってるだろ?だから、明美の言うこと一つくらい叶えてやりたくて……医者からは8月なら行っていいって許可もらったんだよ」
「うーん」
秀は頭を抱えたまま黙り込んでしまう。
あたしってついてるかも。
嬉しさを顔に出さないように秀に近づいた。
隣にはもちろん豊がいる。
これも明美の作戦のうち。
「秀。話があるんだけど」
「ん?」と顔だけをこちらに向ける秀。
「明美が……」
「何かあったのか?」
よしよし、秀が話しに食いついてきてる。
「海に行きたいって」
「はっ?」
「最後まで聞けよ。あたしも最初はそう思ったんだよ。でも、明美ずっと辛い想い隠して笑ってるんだ」
「あぁ」
秀の顔色が段々と曇っていく。
横からは豊の視線を感じるし……
「リハビリも辛いはずなのに、文句一つ言わないで頑張ってるだろ?だから、明美の言うこと一つくらい叶えてやりたくて……医者からは8月なら行っていいって許可もらったんだよ」
「うーん」
秀は頭を抱えたまま黙り込んでしまう。