HEAVEN ROAD
「明美~迎えに来たぞ」



「カナ~待ちくたびれた!!」



病室のドアを開けた瞬間に飛びついてくる明美。



松葉杖が当たって痛いんですけど……



あたしのそんな心の声にはまったく気付かない明美はあたしに抱きついたままキャッキャッとはしゃいでいる。



「いつまでくっついてんだよ。お前が抱きつく相手はあっちだろ?」



あたしの後ろにいる秀を指差すと、今度は秀へと抱きつき始める。



ハァ~



たまにこのテンションに疲れてしまう。



たまにじゃなくていつもか……

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