HEAVEN ROAD
「ってことはいちゃついてたの認めるわけね」
「うるせぇなぁ~。冷やかしてなにが楽しいんだよ」
あたしは正面に座りなおし、肉を食べる事に専念した。
「違うよ。冷やかしたいわけじゃなくて……カナ達もそんな感じなんだなって思ったら嬉しくて」
「何が嬉しいんだよ」
「2人は喧嘩ばっかりだからさ。友達としては仲良くして欲しいっていうか……」
「…………」
確かに最近は顔を合わせば喧嘩ばかりだ。
「好きな人と一緒にいられるって貴重なことじゃん。だから、素直にならないともったいないよ」
「わかってるよ」
そんな事わかってる。
あたしは後悔してるんだから……
わかってはいるんだけど、素直になるって難しい。