HEAVEN ROAD
「いよいよ花火のお時間ですよ!!」



ヘブンの中で最もお祭り好きの翔が大量の花火セットを持って現れた。



そういえば……



今になるまで翔の存在に気付かなかったよな。



「ホラ。カナちんも好きなの選んでおいで」



「今来たのか?」



あたしはライターを片手に騒いでいる翔に問いかけた。



「そうだよ。花火買って途中参加」



「用事でもあったのか?」



日が落ちてきている時間帯だったから、翔の顔はハッキリと見えなかったけど……



一瞬、暗い表情をしたような……

< 789 / 877 >

この作品をシェア

pagetop