HEAVEN ROAD
「チータの事忘れてんのか?お前が何とかするってアイツに言ったんじゃねぇのか?」



ハッとあたしは両手で口を押さえる。



そういえば……



チータの家族の事なんてすっかり忘れていた。



すべてが終わった気になって毎日をのんびりと過ごしていた。



チータがどんな想いでその日その日を過ごしているかなんて考えもせずに……



馬鹿だ。



あたしはなんて馬鹿なんだ。



きっと豊は頭を捻ってチータの金の事を考えていたに違いない。



力になるって言った事を嘘にしないために……



「あーーあーー」



「可笑しくなってんぞ」



「昔から可笑しいですよ。祐樹さん」



あたしは自分の頭を叩き、自分の愚かさを反省する。

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