HEAVEN ROAD
「俺、就職する」



「知ってる」



どこに就職したのかってことは知らなかったけど、チータから豊は就職するって事だけは聞いていた。



「親父の工場で働く」



「えっ?」



こんな反応をしたらいけないのかもしれない。



豊なりに悩んだ結果なのだろう。



でも、あれだけ毛嫌いしていたお父さんの工場で働くなんて……



あたしは驚きを隠せなかった。



「親父を許したわけじゃねぇ」



「うん」



「でも、日に日に小さくなっていく気がするんだ」



「何が?」



「親父の背中」



あたしには豊の言っている意味がわからない。



でも、真剣に話に耳を傾けた。

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