HEAVEN ROAD
「大輔さん来てるんだろ?」



「あぁ」



「じゃ行くぞ。今日は忙しいんだ」



翔はそう言うとさっさと校門へと向かって歩き出す。



「行くぞ」とあたしに声をかけた豊もその後を追う。



今日でこの学校ともお別れなのに、こいつ等は寂しくないのだろうか?



少しは名残惜しそうにしたっていいのにな……



そんな事を思いながら、冷たい風が吹き付ける外へとあたしも飛び出した。

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