御曹司様のことなんて絶対好きにならない!
その後半年、もう断られるのとセットなんじゃないか?と思う程坊っちゃまのお誘いと私の拒否が続いている。
良い加減諦めてくれないかなー。
たかが同じ部の女子社員の食いっぷりだ。そこまで意地になって見るものじゃないだろう。
それにそろそろ、肉食女子さん達の視線に本気の殺意を感じるようになって来た。
無意識のため息を零しながら、更衣室に寄るという知恵ちゃんと別れてエレベーターのボタンを押す。
チンっと音を立てて扉を開いたエレベーターには下りの乗客がいた。
全員降りるまで横に避けて待っていると「おや?」っと声がした。
中から出て来たのは坊っちゃまの10歳上のお兄様、キレ者と評判の常務だ。
「君、もしかして鈴木香奈美さん?」
なんで常務が平社員の私の名前を知っているんだ!?
疑問が私の顔に出ていたんだろう。
良い加減諦めてくれないかなー。
たかが同じ部の女子社員の食いっぷりだ。そこまで意地になって見るものじゃないだろう。
それにそろそろ、肉食女子さん達の視線に本気の殺意を感じるようになって来た。
無意識のため息を零しながら、更衣室に寄るという知恵ちゃんと別れてエレベーターのボタンを押す。
チンっと音を立てて扉を開いたエレベーターには下りの乗客がいた。
全員降りるまで横に避けて待っていると「おや?」っと声がした。
中から出て来たのは坊っちゃまの10歳上のお兄様、キレ者と評判の常務だ。
「君、もしかして鈴木香奈美さん?」
なんで常務が平社員の私の名前を知っているんだ!?
疑問が私の顔に出ていたんだろう。