御曹司様のことなんて絶対好きにならない!
「ああ、わざわざ悪かったね。ありがとう」

頷く常務に会釈して立ち上がりながら係長を見やる。

「将生はもう少し話があるから。鈴木さんは先に戻ってて」

またも常務が先回りして返事をする。



兄弟のお話もあるか。係長もまだ文句言いたいだろうしね。



頷いて1人で退室する。

騒ぎ、収まってくれたりしないかなーっと無理な期待をしつつ営業部に戻った。
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