御曹司様のことなんて絶対好きにならない!
差出人の『結城知恵』の名前がを見つけた坊っちゃまが、私の背後から手を出し伸ばしてマウスをクリックし勝手にメールを開く。
まるで後ろから抱きしめられてるみたいな体勢に、耳だけじゃなく顔も赤くしながら更に抗議するが、やっぱり聞いてもらえない。
「だから勝手に人のメールを‥‥」
「残念だね。結城さん、一緒にランチ行けないってさ」
聞いてもらえないどころか最後まで言わせてももらえない。
へ!?行けない?
にっこり笑う坊っちゃまを無視してPCに視線を戻すと、確かにそこには知恵ちゃんからのゴメンねメールが届いていた。
知恵ちゃんがアシスタントする営業さんが昼イチで打ち合わせに行くので、それまでに資料を揃えなきゃいけないらしい。
今日は昼休憩とれるかもアヤシイと泣き顔の絵文字が書かれているメールをみると、暢気に誘ってごめんねという気持ちさえ起きてくる。
坊っちゃまの視線を感じつつ、知恵ちゃんに勝手に「また今度行こうね」と返信した。
まるで後ろから抱きしめられてるみたいな体勢に、耳だけじゃなく顔も赤くしながら更に抗議するが、やっぱり聞いてもらえない。
「だから勝手に人のメールを‥‥」
「残念だね。結城さん、一緒にランチ行けないってさ」
聞いてもらえないどころか最後まで言わせてももらえない。
へ!?行けない?
にっこり笑う坊っちゃまを無視してPCに視線を戻すと、確かにそこには知恵ちゃんからのゴメンねメールが届いていた。
知恵ちゃんがアシスタントする営業さんが昼イチで打ち合わせに行くので、それまでに資料を揃えなきゃいけないらしい。
今日は昼休憩とれるかもアヤシイと泣き顔の絵文字が書かれているメールをみると、暢気に誘ってごめんねという気持ちさえ起きてくる。
坊っちゃまの視線を感じつつ、知恵ちゃんに勝手に「また今度行こうね」と返信した。