御曹司様のことなんて絶対好きにならない!
5.
新しい食材を売り出すために、取引先に示す可能性を広げておかなければいけない。
それは正しい。正しいと思う。
でも、だからといってそれが坊っちゃまと2人で食事に行く事には繋がらないと思う!
私の抗議も虚しく、チームに入ってから坊っちゃまと食事に行く事が増えた。週に数回のランチ。夕食もこれまでに数回。
そして一カ月も経つ頃には、肉食女子達の怨嗟の的に確定した。食事に行くまではせめて、会うと睨まれる程度だったのに逆転大出世だ。
「だからー、次は井深さんも尾関さんも一緒にチームでお食事にしましょうよ」
資料室で偶然会った井深さんに必死に懇願するとサラリと拒否される。
「それはムリでしょ。尾関さんはいつも愛妻弁当だし、俺は外回りで内勤の鈴木さんとタイミング合わせるの難しいし。それにさ、俺だって馬に蹴られたくないからね」
最後は確実に面白がってるのが分かる。
「恋路関係ないですから!だから馬には蹴られませんから!」
それは正しい。正しいと思う。
でも、だからといってそれが坊っちゃまと2人で食事に行く事には繋がらないと思う!
私の抗議も虚しく、チームに入ってから坊っちゃまと食事に行く事が増えた。週に数回のランチ。夕食もこれまでに数回。
そして一カ月も経つ頃には、肉食女子達の怨嗟の的に確定した。食事に行くまではせめて、会うと睨まれる程度だったのに逆転大出世だ。
「だからー、次は井深さんも尾関さんも一緒にチームでお食事にしましょうよ」
資料室で偶然会った井深さんに必死に懇願するとサラリと拒否される。
「それはムリでしょ。尾関さんはいつも愛妻弁当だし、俺は外回りで内勤の鈴木さんとタイミング合わせるの難しいし。それにさ、俺だって馬に蹴られたくないからね」
最後は確実に面白がってるのが分かる。
「恋路関係ないですから!だから馬には蹴られませんから!」