御曹司様のことなんて絶対好きにならない!
そんな風に考えていたから、足元をすくわれてしまったのか‥‥。悪い知らせは数日後に届いた。
「向こうの港でスト!?そんな!どうにかならないんですか!?」
井深さんが電話の相手に大きな声で聞いている。口調は丁寧だか、怒っているのがハッキリ分かる声音だ。
「はい‥‥はい‥‥では最大限急いでいただいて‥‥えぇ‥‥もちろん分かりますが、でも!‥‥はい‥‥よろしくお願いします」
電話を切った途端、井深さんは大きなため息をついて背もたれにもたれて目を閉じた。私は急いでその側に行く。
「井深さん、どうしたんですか?」
背もたれにもたれたまま薄く目を開けて、もう一度ため息を吐いてから話し出した。
「さっきの電話はナッツの輸出元。向こうの港で大規模なストがあって船荷の積み込みが出来ない状態らしい。で、出荷時期を遅らせて欲しいって依頼してきたんだ」
「そんな!発売日が遅れたらタイミングを外してしまいます!」
「向こうの港でスト!?そんな!どうにかならないんですか!?」
井深さんが電話の相手に大きな声で聞いている。口調は丁寧だか、怒っているのがハッキリ分かる声音だ。
「はい‥‥はい‥‥では最大限急いでいただいて‥‥えぇ‥‥もちろん分かりますが、でも!‥‥はい‥‥よろしくお願いします」
電話を切った途端、井深さんは大きなため息をついて背もたれにもたれて目を閉じた。私は急いでその側に行く。
「井深さん、どうしたんですか?」
背もたれにもたれたまま薄く目を開けて、もう一度ため息を吐いてから話し出した。
「さっきの電話はナッツの輸出元。向こうの港で大規模なストがあって船荷の積み込みが出来ない状態らしい。で、出荷時期を遅らせて欲しいって依頼してきたんだ」
「そんな!発売日が遅れたらタイミングを外してしまいます!」